シャフリサブス|コバ・キャラバンサライ
概要と歴史
かつてキャラバンサライ(隊商宿)だった建物が現在はレストランとして利用されている。


写真集「TRADITIONAL MOMENT IN UZBEKISTAN」の写真掲載ページ

P24
 

秋野メモ
キャラバンサライとは、かつて砂漠を旅した商人たちのための宿です。ウズベキスタンに限らずシルクロードエリアの様々な国にこのキャラバンサライの跡が残されていますが、場所によって現在の様子はかなり違うようです。
街中にあったキャラバンサライは、再開発のため存在すらもわからなくなっているものもあれば、小さな客室がちょうど使い勝手が良いのでしょう、工房や商店として利用されているものもあります。時々、今もホテルになっていたりするキャラバンサライも見かけます。一方、郊外や砂漠の中では、人が使わなくなって放置され、廃墟のようになっているキャラバンサライをいくつも見たことがあります。

シャフリサブスのこのキャラバンサライは、現在レストランとして利用されていますが、このページの写真はその前の様子を撮影したものです。一応、整備はされているものの、特に人が頻繁に出入りしている様子もあまりなく、その静かなたたずまいが、古の旅人たちの残り香のようなものを感じさせてくれました。写真集掲載のP24の写真は、今はキャラバンサライとしては使われなくなった宿に残るそんな雰囲気を象徴的に込めたいと思って撮影したものです。特に有名な場所ではなかったのですが、とても印象に残っている大好きな場所でした。


シャフリサブス地図

【地図番号 1 】 コバ・キャラバンサライ

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