サマルカンド | ホジャ・アブディダルン廟
概要と歴史

レギスタン広場から南東へ徒歩15分ほど。
霊廟の隣のモスクは地元の人々に使用されており、観光客はあまり訪れない。
9世紀のイスラム法学者アブドゥール・マゼッディンを祀った霊廟で12世紀セルジュク朝時代に建立。ティムール朝ウルグベクが15世紀に再建した。モスクは19世紀建立。


写真集「TRADITIONAL MOMENT IN UZBEKISTAN」の写真掲載ページ

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秋野メモ
存在は以前から知っていて、サマルカンドの定宿からも散歩感覚で行ける距離にあるのに、なぜか近年まで足を運んでいなかった場所。初めて訪れたとき、「どうしてこんな雰囲気のよいところに来ていなかったんだろう」と後悔したものでした。
世界中からの観光客で賑わうレギスタン広場から15分も歩けば、サマルカンドのごくごく普通の住宅街のエリアになります。
小さな池を囲む4本の巨木。静寂の中でこだまする鳥のさえずり。あまりの居心地のよさに、写真も撮らずに長い間ベンチに腰掛けて、目を閉じて深呼吸・・・。すると、モスクの管理人の方に声をかけられました。
「せっかく立派なカメラをお持ちなのですから、ぜひモスクの天井を撮っていってくださいね。きれいですよ」
サマルカンドは「青の都」とも呼ばれ、青タイルで覆われた建造物の街のイメージが強いようですが、このモスクの天井は、青以外にも緑や赤や黄色の極彩色。これは中国文化の装飾の影響だそうです。実際、ウズベキスタンでは、中国により近い東側のエリアに行くと、極彩色の装飾が多く見られるようです。
サマルカンドの喧騒から少し離れて、歴史を感じさせる空間で静かな時を過ごしたい方にはオススメの場所です。


サマルカンド地図

【地図番号 5 】 ホジャ・アブディダルン廟

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