ウズベキスタン伝統建築の用語解説

モスク

イスラム教の礼拝施設。アラビア語の「ひざまずく場所」という意味の「マスジド」が訛って英語のモスクになったとされている。ウズベク語でもアラビア語の借用でマスジドと呼ばれる。
町の中心には、聖日の金曜日の礼拝で多くの人を収容できる大規模なモスクがあり、「金曜モスク」と呼ばれ他のモスクとは区別される。

【英語】Mosque、【ロシア語】Мечеть、【ウズベク語】Masjid

メドレセ

神学校(跡)。イスラム教を学ぶ学校で、学生のための寄宿舎や礼拝用の小さなモスクが併設されていることもある。日本語では、マドラサと表記されることも。

【英語】Madrasa、【ロシア語】Медресе、【ウズベク語】Madrasa

ミナレット

モスクに併設される、礼拝への呼びかけを行うための塔。

【英語】Minaret、【ロシア語】Минарет、【ウズベク語】Minora

霊廟、聖者廟。かつての王(ハ-ン)、著名なイスラム学者、その土地に初めてイスラム教を伝えた聖者などのお墓。モスクが神への祈りの場であるのに対して、廟は病気の治癒などのための願掛けの意味合いで訪れる人々が多い。

【英語】Mausoleum、【ロシア語】Мавзолей、【ウズベク語】Maqbara

建築群

モスクの複合施設として、メドレセなど他の施設が隣接する形で建設されていることがあり、その総称として「建築群」、英語で「Complex(コンプレックス)」と呼ばれる。

【英語】Complex、【ロシア語】Комплекс、【ウズベク語】Majmua

アルク

城、城塞、要塞。

【英語】Ark、【ロシア語】Арк、【ウズベク語】Ark

キャラバンサライ

キャラバン=隊商、サライ=宿で、隊商宿と訳される。かつてラクダで砂漠を旅した人々のための宿泊施設。ロの字型の建築物で、ラクダをつないでおくためのスペースが中庭にあり、それを小部屋で取り囲むタイプが多い。

【英語】Caravanserai、【ロシア語】Караван-сарай、【ウズベク語】Karvonsaroy